もし、お餅がのどに詰まってしまったら
お正月料理の定番といえばおせちや雑煮ですが、年末年始には毎年のように餅をのどに詰まらせて窒息を起こし、死に至る事故が報道されています。餅などをのどに詰まらせる窒息事故による救急搬送の約9割は65歳以上の高齢者です。年齢別にみなすと、65歳以上で次第に増し、80歳代でピークを迎えます。
人が餅などをのどに詰まらせてしまったら、どのように対処すればいいのでしょうか。
①呼び掛けて反応があり、患者さんが咳をすることが可能でしたら、できる限り咳をさせてください。
②咳をしても異物が排出されなかったり、患者さんが自分で咳をできなかったりなど、窒息と判断した場合は、直ちに誰かに依頼して119番通報をしてください。
異物除去方法には、「背部叩打法(はいぶこうだほう)」と「腹部突き上げ法」の2つがあります。
異物除去はまず、背部叩打法を優先して行ってください。
妊婦や乳児には腹部突き上げ法は行えないので、背部叩打法をのみ行ってください。
また、腹部突き上げ法を行った場合は内臓を痛める可能性があるので、救急隊が到着したらその旨を伝えるか、医師の診察を受けさせるようにしてください。
ひとり暮らしの人が餅などをのどに詰まらせてしまった場合の対処法は。
まず、異物を咳ではき出そうと試みてください。それでも取り除けず空気を吸うことが難しい場合は、自分で腹部を突き上げる方法を行います。まず利き手(右手)で握りこぶしを作り、へそと肋骨の下の間、異物があると思われる位置に置きます。
右手の握りこぶしを左手の真ん中でつかむと、強く押せるようになります。握りこぶしを腹に押し込んで上に引き上げる動きを何度も繰り返します。椅子やテーブルの天板など、固定された物に覆いかぶさって力を加えるのも効果的です。同時に咳を続けることも意識してください。
異物が除去できない時は、119番通報をためらわないでください。
しゃべれない場合でも声が出せる可能性はありますので、ご自身の異常を訴える努力をしてください。通信指令員が緊急事態を察知して、うまく対処してくれるでしょう。





