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10円カレー(カレーチャリティー)

日比谷松本楼。1971年の2度目の焼失では、警備員1人が犠牲になるなど被害も大きかった。歴史あるレストランが焼失したこの知らせに全国から再興の願いが集まり、3代目松本楼がオープンできた。これに感謝の意を示す記念行事として、松本楼は「10円カレー」セールを始めた。
通常は1250円(2023年現在)のハイカラビーフカレーが、1973年以来毎年9月25日に限り、先着1500名に限り10円で振る舞われ、現在も毎年この日には大勢の来客があり、度々ニュースでも取り上げられている。
10円を受け取るのは「無料ではお客様としてもてなすことにならない」という趣旨であり、代金以外に寄付金を置いていく人が多い。カレーの売上や寄付金は交通遺児育英会や日本ユニセフ協会などに渡され、1995年には阪神・淡路大震災の義援金として贈られた。2003年は、創業100周年に合わせて「100円カレー」として実施していた。
「10円カレー」は秋の季語にもなっている。

なお、1988年は昭和天皇の病状悪化により初めて中止となり、2020年・2021年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行拡大防止のため中止となったが、「日比谷松本楼 感謝の日」として実施された。

2023年からは、先着来場者に創業経過年に合わせた金額以上を寄付して振る舞われる「カレーチャリティー」として実施している。