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「ペットボトル症候群」夏場の水分補給の“落とし穴”に要注意

「ペットボトル症候群というので、ペットボトルすべてという印象があるが、ペットボトルが問題ではなく、糖が入っているものが問題」


■リスクが高まる飲み方とは?

砂糖が入った飲み物を1日1リットル以上飲んでいると発症リスクが高まるといわれるペットボトル症候群。WHO世界保健機関は、成人がとる1日の糖分摂取量を25グラム、角砂糖ではおよそ8個分と推奨しています。

代表的な飲み物を例に、どれほど糖分があるか見てみましょう。
▼水や麦茶には糖分は含まれていません。
▼500ミリリットルペットボトルの炭酸飲料水にはおよそ60グラム、角砂糖18個分。
▼ミルクティーでは角砂糖12個分。
▼スポーツドリンクにも角砂糖9個分。


喉が乾いた状態で、砂糖の入ったスポーツドリンクやジュースを大量に摂取することで、血糖値が高くなり、ペットボトル症候群が引き起こされます。
もちろん、スポーツドリンクやジュースを飲んではいけないということではありません。
「飲み方を選ぶ必要はある。汗をかく前にスポーツ飲料をとるのはあり。でも1日1リットル以上取るとリスクは高くなるので、量に気を付けて
夏場は特に大事な水分補給。ただ何をどのくらい飲むのか意識することが必要です。


■飲みかけペットボトルは細菌増加する場合も

ほかにもペットボトルの飲料を取る際に気を付けたいのが、「飲みかけペットボトル」の細菌です。口を付けて飲むと口の中の細菌が中に入り、増殖してしまいます。
飲みかけのペットボトルの水を冷蔵庫で保管した場合でも菌の増殖が確認されました。
26度に設定した室内では、5時間後には細菌は4倍に。およそ37度の晴れた屋外では、1時間で大幅に増加。さらに時間が経つにつれ増殖しました。
細菌が増えた飲料では、食中毒になる可能性があります。ペットボトル飲料を飲むときには、コップにうつすことや口を付けたら早めに飲みきることも大切です。

手軽なペットボトルの清涼飲料水。夏場の水分補給には「ペットボトル症候群」と「飲みかけペットボトル」に注意が必要です。